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骨、骨格筋、肝臓、血液、脳などにごく微量存在しており、赤血球の形成を助ける栄養素です。銅には、鉄の小腸での吸収を促進する働きがあります。

また血清中では4％がセルロプラスミン、4％がアルブミンと結合し銅酵素の重要な構成成分として骨代謝、結合組織代謝、造血などに重要な役割を果たしています。特定のタンパク質と結合した銅（銅酵素）は、酸素の運搬、電子伝達、酸化還元、酸素添加など諸反応の触媒として働きます。中でも鉄の代謝や輸送、活性酸素の除去、神経伝達物質の代謝に重要な役割を担っています。体内には微量しか存在しませんが、補酵素として重要なミネラルです。

4種(α-、β-、γ-、δ-)のトコフェロール、トコトリエノールの総称で、強い抗酸化作用が知られています。細胞膜のリン脂質二重層内に存在しており、細胞の酸化を防いで血管の健康や赤血球の破壊抑制などの働きがあります。

アスコルビン酸ともいわれ、人やモルモットは体内で作ることが出来ません。霊長類やモルモットなど以外の動物では肝臓で合成されるのでビタミンC（アスコルビン酸）の摂取は必要はありません。体内におけるビタミンCの効果は、抗酸化作用があるほか、コラーゲンの生成や免疫力を高める、鉄の吸収を助ける、などの働きがあります。ビタミンCは食品や化粧品などにおいて、抗酸化物質としても含有されています。今後の検討が必要ではありますが、犬においては、肝機能の低下はビタミンCの合成能は落ちるためビタミンC濃度の低下が予測されています。

シアノコバラミンとも呼ばれる水溶性のビタミンです。補酵素としてたんぱく質や核酸の生合成、アミノ酸や脂肪酸の代謝に関与しており、赤血球の形成と成熟、正常な神経機能に欠かすことが出来ません。

ピリドキシンとも呼ばれる水溶性のビタミンです。アミノ酸と脂肪酸の代謝を補助し、神経伝達物質の合成や赤血球の形成のほか皮膚の維持にも関係するといわれています。

チアミンと呼ばれる水溶性のビタミンで、炭水化物の代謝の補酵素として働いています。欠乏によりエネルギー産生がうまくいかなくなり、心臓や神経系(末梢神経と脳)が障害されることがあります。

ビタミンAは脂溶性ビタミンで、レチノール、レチナール、レチノイン酸の総称です。レバーや乳製品、ウナギなどの動物性食品に含まれます。レチン酸は上皮の分化に影響し、角質かや毛球の活性化に関与し、ビタミンAは眼や皮膚、粘膜の健康維持を助ける栄養素として知られています。ビタミンA不足は、皮膚の脂漏、フケ、易感染性、角膜の乾燥などを引き起こします。特に不適切な組成の食事や脂肪が制限された食事はビタミンAの取り込み阻害によって引き起こります。（皮膚での使用量：5000〜10000IUを脂肪食と共に経口投与。）

ピクノジェノール®はスイスのホーファーリサーチ社が販売している、フランス海岸松から抽出された天然の機能性素材です。

40種類以上ものフラボノイドが含まれており、その強い抗酸化力の有効性と安全性は世界60カ国以上で認められています。

ピクノジェノール®には4つの基本機能である「抗酸化機能」「血流改善機能」「コラーゲン・エラスチン結合機能」「抗炎症作用」があります。

特に抗酸化機能については、ビタミンEの170倍、ビタミンCの340倍と強力な抗酸化力を持っていて、数多くのエビデンスも報告されています。

ビート（甜菜）から抽出、精製された三糖類のオリゴ糖。吸湿性がないのでサラサラしており、優しい甘みがあります。酸に強いので胃で分解されることなく大腸まで届き、プレバイオティクスとして腸内ビフィズス菌の栄養源となり、腸内細菌叢を整え、健康な消化吸収に貢献します。人では整腸作用で特定保健用補助食品の素材として認可されています。

ヒアルロン酸はグリコサミノグリカン（高分子ムコ多糖）の一種で、体内では皮膚や関節、眼球などに多く存在し、細胞間に水分を蓄える作用があります。安定性、安全性が高く、人の化粧品原料としてもよく使われ、皮膚に弾力を与えたり角質に潤いを与える目的で使われています。高分子で保湿力、水和性が高いことから、いわゆる「なめらかさ」「しっとり」感を与える。

飽和脂肪酸の一種で、植物性油脂にも動物性油脂にも含まれています。特に皮脂に多く含まれているため、シャンプーなどに添加することによって、失われた皮膚バリアを改善することができます。

ヒトデはもともと和漢で精力増強や冷えを伴う神経痛などの対策に用いられてきました。最近の研究で、ガングリオシドやステロイドサポニンなどが含まれていることが判明しています。ガングリオシドはシアル基や硫酸基を有する糖脂質の一種で、国内外の実験や臨床では、神経栄養因子作用や神経突起伸張作用、神経組織修復作用を有していることが明らかになっています。また、ガングリオシドはアセチルコリンの分泌を高めることで神経組織修復作用や血液改善作用が認められています。

石類と呼ばれる鉱物の総称で、主成分はシリカとアルミナからなります。

表面は無数の穴をもつ多孔質構造で微細孔内の水分子を放出し、かわりに窒素性廃棄物やリン酸化物質を選択的に吸着除去します。

体内にある鉄分のうち約65～70％が、全身に酸素を運ぶはたらきをする血液中のヘモグロビンを構成している栄養素です。鉄は、消化管から吸収されトランスフェリンと結合して骨髄に運ばれ赤芽球に取り組まれます。その後、赤血球の主要な構成成分であるヘモグロビンの材料として使われ、体内の鉄の2/3が赤血球のヘモグロビン鉄として存在します。体内で鉄が不足してしまうと、ヘモグロビンを合成することができなくなり、同時に酸素を十分に体内に運搬することが困難となります。これによって鉄欠乏性貧血が引き起こされます。

脂肪酸の一種で、ココナッツなどのヤシ科の植物種子や牛乳にも含まれる天然成分です。同じ脂肪酸の仲間である長鎖脂肪酸と比較し、分子が小さく消化されやすいため、ほとんどが血管から吸収され、肝臓に素早く届きエネルギーとして使われやすいのが特長です。

食品添加物としてよく使われますが、カルシウムの補給だけでなく膨張剤や品質改良剤として使われることもあり、歯磨き粉の研磨剤としても使われています。消化管内で食物由来のリン酸イオンと結合して難溶性のリン酸カルシウムを形成し、腸管からのリンの吸収を抑制することで、血中リン濃度を低減させるはたらきもあります。

硫黄を含むアミノ酸の一種で、体内では筋肉や、心臓・肝臓に高い濃度で含まれています。

タウリンは、コレステロールの分解を顕著に促進することが知られています。ラットにコレステロールの多い食餌を給与すると、血中コレステロール値は著しく上昇し、高コレステロール血症を示しますが、タウリンを同時に給与するとこの増加が抑制されます。高血圧自然発症ラットを用いた実験において、タウリンは高グリセライド血症に対し過剰なトリグリセライドを減少させることが報告されています。猫は体内で生産することが出来ないため、食事で摂取する必要があります。

元々セラミド2と呼ばれていた成分で、スフィンゴイド塩基の一種であるジヒドロスフィンゴシン（スフィンガニン）のアミノ基（-NH2）に飽和脂肪酸または一価不飽和脂肪酸がアミド結合したヒト皮膚同一型セラミドです。保湿効果、外部刺激からの保護効果などを付与します。